劇団ケーキ投函『ケーキを海底のポストへ投函』

劇団Q+プロデュースによるユニット「劇団ケーキ投函」の第一回公演『ケーキを海底のポストへ投函』が2019年2 月24 日(日)、神奈川県横浜市の若葉町WHARF で開かれる。

同公演は、四人の作家が書いた脚本を四つのチームが上演。個性豊かな脚本と出演者により、「恋愛」をテーマとした四つの物語が紡がれる。


「Happy birthday to me」和泉涼太 × 四月一日太陽 カフェでの会話
キャスト=四月一日太陽/甘味屋餡子/のいちひでのぶ × 作・演出=和泉涼太


「夢じゃない」岳×堀伸也 /『ケーキを海底のポストへ投函』

12月初旬、「一緒にイカす作品を作ろうぜ!」と和泉涼太は、知り合いの役者四月一日太陽(わたぬき そる)にライン。今回の劇団ケーキ投函に劇団Q+の役者和泉涼太は「Happy birthday to me」の作・演出として参加している。

「Happy birthday to me」は、誕生日を迎える男の話で、誕生日パーティーを自分の部屋で企画し大勢を招待、その当日の話だ。
そして、和泉涼太は四月一日太陽をその主役の男に抜擢した。

「そる(太陽)よ、存分に輝いてくれ」

四月一日太陽は似顔絵屋のアシスタントとして生計を立てるも、本来は役者として世界で誰よりも太陽(たいよう)のように輝きたい男。ちなみに四月一日太陽の誕生日は5月6日。
2018年が明ける前、キリストの降誕祭の日に、二人はカフェに集う。

「夢じゃない」岳×堀伸也 /『ケーキを海底のポストへ投函』

~朝暉/青い月に呑まれる~

2018年12月25日20時17分30秒
都内のカフェ「WorldStar Cafe」にて

りょ
(和泉涼太)
「いた。おはよう」
そる
(四月一日太陽)
「こんばんわ」
りょ
ああ、夜か。久しぶり
店員
注文お伺いしますー
りょ
なんか飲もうか
そる
じゃ、えーと、これで。BLUE MOON
りょ
お酒飲むのね
そる
あー
りょ
全然いいよ。飲もう。俺もこれで。というか、今回はありがとー出てもらって
そる
いえ、ありがとうございます、出させて頂き
りょ
俺もね、その役は何回かやってて、というか、自分のために書いたようなもんで、だからなんかすごく新鮮だね、他の人がその役をやるのは
そる
あー台本ありがとうございます。役の名前はりょうたさんですね、たしかに
りょ
そうだね、まあ、名前はなんでもいいんだけどさ、今回はそるに変えようと思うよ
そる
あーはい
りょ
ってか、イカした名前だよね
そる
え。
りょ
四月一日太陽
そる
はい
りょ
カッコいい、と思う
そる
そうですかね
りょ
まず読めないんじゃないか、イカすね、わたぬきそる
そる
イカしますかね
りょ
イカス、ミスパゲッティ(半熟卵のせ)
そる
イカ
りょ
そる
ミスパゲッティ
りょ
(半熟卵のせ)来た
店員
お待たせしました、BLUE MOONです
りょ
はい。瓶にオレンジがついてるのね、コロナみたい
そる
オシャレ
りょ
今回はよろしく、芝居って大変だからね
そる
わかってますよーお願いします
りょ
なんかクリスマスなのに、良いの?
そる
あー特になにもないので
りょ
彼女は?
そる
いないですー
りょ
そうなの
そる
ちょっとトイレ行っていいですか
りょ
ああ
 
 
りょ
(あー今日はクリスマスか。なんで男ふたりでクリスマス過ごしてんだよ。周りカップルだらけじゃねーかよ。まあどうでもいいんだけどさ、なんで、会う話になったんだ、ああ、芝居の話を、か。)
 
 
そる
(体調悪い。昨日たらふく飲んだ酒が残ってるのにビールたのんじゃったよー。でも、りょうたさん来てくれたし、帰ったら悪いよな、なんで今日会うことになったんだ、ああ、芝居の話を、か。)
 
 
そる
すみません
りょ
ああ。顔色わる
そる
いえ、飲みましょう
りょ
おけ

「夢じゃない」岳×堀伸也 /『ケーキを海底のポストへ投函』

一時間後

りょ
だから超能力はこの世界にはない
そる
え、だから僕の知り合いがあるって言ってるんです
りょ
どんな超能力なの
そる
なんか言葉の能力みたいな
りょ
ん?
そる
私は言葉と心で世界を救う能力者だ、って
りょ
なにいってんの?
そる
魔法の絵の具を持ってる、って
りょ
絵描き?
そる
僕が言ってるんじゃない、っす
りょ
超能力はあるってこと?
そる
あります
店員
お食事なにかお伺いしますよー
りょ
おー、んーじゃ、このインディアンカレーのチキンで
そる
じゃ、ランチセットでー、このデミグラスソースのハンバーグ、ライスで、大盛で、えー、ドリンクはアップルジュース
りょ
いまディナータイムだね、そる

一時間後、帰宅

絶対にイカす作品になるぜ! 劇場でみんなに会えるのを楽しみにしてるよ。 お楽しみに!

(文責:和泉涼太)